豊岡市は、平成17年4月1日兵庫県の北東部に位置する1市5町(豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町)が合併してできたまちです。

兵庫県豊岡市が全市をあげて推進するコウノトリ育む農法は、農薬や化学肥料を使わない、また大幅に削減するというだけでなく、一年を通じて水を張った水田で安心安全なお米とそこに生きる生き物を育みながら、コウノトリと人が共生する豊かな自然環境、文化、地域社会を作り上げることをめざしています。 

豊岡市では平成17年秋の5羽のコウノトリの自然放鳥により、一度日本から絶滅してしまったコウノトリを自然復帰させるという世界でも例のない試みを開始しました。

今の日本にはコウノトリが自然のままに暮らせる環境はほとんどありません。豊岡でもコウノトリが住める環境はまだ少ないのです。コウノトリ育む農法を広げてゆき、コウノトリの餌場であるフナやどじょうが泳ぎまわる水田をふやしたいのです。

コウノトリ育むお米の栽培が増え、お米を食べる人が増え、コウノトリが住める環境が広がっていくことが夢なのです。

美味しいお米と多様な生き物を育み、コウノトリも住める豊かな文化・地域・環境づくりを目指すための農法と定義されています。
ただ農薬や化学肥料の削減というだけでなく、水田で安心安全なおいしいお米と生き物を同時に育むという要素と、コウノトリとの共生を考えた農法です。
種子の温湯消毒、育苗や施肥の工夫、冬季湛水、早期湛水、米ぬかペレットの使用、深水管理、中干し延期、夏水管理、魚が行き来できる魚道の整備など生き物を育む農法を模索し、人と環境に安心な栽培方法をその確認検査はもちろん、結果公開により安心が見えるように制度化し、総合、体系的に地域をあげて取り組んでいます。
この取り組みが地域や自然への負荷を少しでもへらしていく諸活動につながるよう願っています。

『早期湛水』

早期灌水とは田植えの1ヶ月前から田んぼに水を張ることで、コウノトリの餌となるドジョウやカエルがふえていくのです。

『中干延期・生きものの逃げ場づくり』

オタマジャクシがカエルに、またヤゴがう化するまで田んぼの水を落しません。水を落した時に、小魚が逃げ込める場所づくりも行っています。

『冬期湛水』

冬に水を張ることで、イトミミズやプランクトンなど生きものがふえます。また、コウノトリだけでなくカモやコハクチョウたちの憩いの場所になります。

『秋作業』

稲刈りが終わると堆肥や米ぬかをまいて、また水をためる準備をします。この頃はクモやトンボ、バッタがいっぱいです。

コウノトリが大空を羽ばたく姿は雄大で自然と共に生きるたくましさと清々しさを教えてくれます。

私たちの命を育むお米作りとコウノトリの自然復帰の運動が一体となって、この豊岡には生き物の共生の田んぼ、まさにエコフィールドが広がりを見せつつあります。
しかし全耕地に占める割合はまだ1割未満というのが現状、「コウノトリの田んぼ、もっと」を合言葉に取り組みの輪を広げていく必要があります。

丸萬中源ではこの田んぼで育てられた「エコの一粒」のお米から作られた米粉を、無駄なく多彩に楽しくご賞味いただける商品つくりや機会づくりに積極的に取り組んでいます。

ご家庭で『食べるエコ』
コウノトリ育む農法米、米粉を食べることが、生きもの多様な田んぼひろがる一歩に。
また、お子様との親子クッキングの時間がさりげない自然教育の場に。
お米(米粉)を食べることが、大空を羽ばたき、幸を呼ぶといわれるコウノトリと、ドジョウやフナのいる里の大切さを知っていただく機会になればとてもうれしいです。

また豊岡・但馬地域の地場産品との美味しさをコラボレーションした名物の但馬牛やかにとのセット企画、季節の地場野菜を活かしたメニュー開発に取り組んでいます。

全国の方々との交流事業を通じてもっともっと美味しさのネットワークが広がっていくことを願っています。